ブートキャンプ / 基礎7週間 / 2026.08.29

はじめての7週間

教科書はClaude Academy(本家の公式教材・日本語・無料)を使います。ここで足すのは教材ではありません。 「いま自分がどこにいるか」を言える座標です。
掲示板には23件の書き込みがありますが、23件とも別々の問題で、誰ひとり同じ場所にいません。 だから「それ、私も詰まりました」が言えない。共通の道筋があると、はじめて「同じ場所」が定義できます。

教科書 Claude Academy(日本語24コース・無料) 副読本 このサイトの教材109本 完走 しなくて構いません
この7週間の考え方

週番号は、日付ではなく座標です

「毎週木曜に集まって第3週をやる」形式にはしません。参加者が揃わない週に死ぬからです。 そうではなく、週番号を現在地の名前として使います。

第3週で詰まった人が二人いれば、その二人が3ヶ月ずれていても出会えます。 掲示板に「第3週で詰まっています」と書けば、同じ場所を通った人が見つかる。 いつ始めても、どこで止めても構いません。座標さえ共有できていれば機能します。

二階建てにする理由

本家(Claude Academy)は、AIについて一般に正しいことを教えます。公式で、無料で、日本語で、 体系立っています。ここを自作で置き換える意味はありません。

このサイトの教材は、知財の仕事に固有のことを扱います。拒絶理由の読み方、公報の集め方、 先行技術調査の工程。本家には一行も出てきません。どちらも要ります。順番が違うだけです。

全体像

7週の道筋

身につくこと本家の教科書手を動かすこと
第0週動く手元AIの4つの特性入れて、開いて、一言しゃべる
第1週会話から仕事へClaude 101手元の文書を1つ食べさせる
第2週任せ方の型AI活用力:フレームワーク&基礎任せる粒度を決める
第3週できないことを知るAIの能力と限界わざと間違えさせて、出典を強制する
第4週自分の資料に聞く(本家に該当なし)10件だけ入れて、日付を答えさせる
第5週道具にするエージェントスキル入門2回やった作業を1本のスキルに
第6週工程に割るサブエージェントの概要自分の業務を工程に分解する

最後がエージェントで終わるのは、掲示板でいちばん多く書かれていたのがそれだからです(23件中6件)。 ただし「エージェント」とだけ書いて止まっている投稿が複数ありました。作りたいものは決まっているのに、 そこへ至る足場が無かったのだと思います。この7週間は、その足場です。

各週の中身

どこで、何に詰まるか

WEEK 0
動く手元をつくる
本家AIの4つの特性チュートリアル・7分
いちばん短い入口。得意なことと限界の地図が7分で手に入ります
やること入れて、開いて、一言しゃべらせる。それだけで第0週は終わりです
よくある詰まり

デスクトップアプリかCLIかで迷って止まる。迷ったらデスクトップアプリでいいです。CLIは必要になってからで間に合います。
権限を全部拒否して動かなくなる。何を許可しているのか分からないまま進めるのが怖いのは正常です。まず読み取りだけ許可して、書き込みは後から足せます。

WEEK 1
会話から、仕事へ
本家Claude 10113レッスン・2.5時間
最初の会話、プロンプト、プロジェクト、アーティファクト、スキル、接続ツールまで
やること手元の文書を1つ食べさせる。そして要約させるのではなく、質問させる。「この文書について、私に聞くべきことを5つ」
よくある詰まり

長い指示を一度に書こうとする。会話なので、一往復で決めなくていいです。半分書いて、返ってきたものを見てから続けるほうが速い。
プロジェクトに何を入れるか分からない。「毎回貼り付けているもの」を入れてください。それが答えです。

WEEK 2
任せ方には、型がある
本家AI活用力:フレームワーク&基礎14レッスン・4時間
4Dフレームワーク(委任・記述・評価・倫理的責任)
やることいま自分がAIに任せている仕事を1つ選び、任せる粒度を一段変えてみる。細かすぎるなら粗く、粗すぎるなら細かく
よくある詰まり

「AIを使う=プロンプトを覚える」だと思っている。4つのDのうち、記述(プロンプト)は1つです。 何を任せるか(委任)を間違えていると、どんなに上手いプロンプトでも成果が出ません。ここが最初の分岐点です。

WEEK 3
できないことを、先に知る
本家AIの能力と限界13レッスン・3.5時間
次トークン予測、知識、作業メモリ、ステアラビリティ、コンテキストの限界
やることわざと間違えさせてください。存在しない判例や条文を聞いて、堂々と答える様子を見る。そのうえで「出典が示せないことは答えないで」と足して、同じ質問をもう一度
よくある詰まり

幻覚を「たまに起きる不具合」だと思っている。そうではなく、仕組み上そうなります。知らないことを知らないと言う機能は、標準では働いていません。
だから対策は「気をつける」ではなく、指示に組み込むことです。掲示板のお便り回答で使った「引用できない項目は根拠不足とだけ書くこと」は、この一行がまさにそれです。

WEEK 4
自分の資料に、聞けるようにする
本家該当するコースはありません。ここから先が、このサイトの持ち場です
やること10件だけ入れる。そして「いちばん新しい記述はいつのものですか」と聞く。日付が返ってこなければ、設計を直してから増やす
よくある詰まり

全部入れてから設計ミスに気づく。数年分を投入したあとで直すのは重い。10件なら30分で作り直せます。
チャンクに分けるとき、日付が落ちる。これがいちばん多い事故です。古い理解と新しい理解が同じ重みで混ざり、しかも自信たっぷりに返ってきます。

WEEK 5
同じ質問を2回したら、道具にする
本家エージェントスキル入門
スキルの作成からチーム配布、トラブルシューティングまで
やることこの2週間で2回以上やった作業を思い出す。それを1本のスキルにする
よくある詰まり

何をスキルにすべきか分からない。判定基準は単純です——同じ説明を2回したもの。1回目は作業、2回目は道具の合図です。
完璧な手順書を書こうとする。書かずに、やって見せるほうが早い場合があります。

WEEK 6
工程に割る(ここがエージェント)
本家サブエージェントの概要4レッスン・45分
複雑なタスクを並列のサブエージェントに分解する
やること自分の業務を1つ選び、工程に割る。AIを入れるのはそのあと。割らずに全自動を作ろうとすると、ほぼ必ず失敗します
よくある詰まり

いきなり全自動を作ろうとする。「エージェント」という言葉が大きすぎるせいです。実体は工程の分解+各工程の担当決めで、魔法ではありません。
作らせる係と、評価する係を分けていない。同じ流れで書かせて自己採点させると、ほぼ通ります。ここが設計の勘所です。

仲間との繋ぎ方

詰まったら、週番号を書く

掲示板に書くとき、本文に「第3週」と入れてください。それだけで、同じ場所を通った人が見つけられるようになります。

押すだけで参加になります。書かなくていい。押した人も「自分もそこにいた」と言っているので、 これは投稿者を褒めるボタンではありません。横に並ぶためのボタンです。

完走しなくて構いません

7週と書きましたが、7週で終える必要はまったくありません。第2週で半年止まっても、それは失敗ではありません。 第4週だけ読んでも構いません。

この番号は進度ではなく現在地です。順位でもノルマでもない。 「いま第3週です」と言えることだけが、ここでの唯一の役割です。

おわりに

教材は、もう足りています

本家に日本語のコースが24本、このサイトに109本。合わせて133本が、すでに無料で読める状態にあります。 足りていないのは教材ではありませんでした。

足りていなかったのは、自分がどこにいるかを言う言葉です。 「AIがよく分からない」では、誰も助けようがない。「第3週の、日付が落ちるところで詰まっています」なら、 抜けた人が答えられます。

この7週間は、その言葉を配るためのものです。

第0週から、どうぞ

まず7分のAIの4つの特性を読んで、 手元を動く状態にするところまで。それで第0週は終わりです。

終わったら、掲示板に一行だけ置いていってください。「第0週、動きました」でも「動きませんでした」でも構いません。 どちらも同じくらい役に立ちます。

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