「Claude Code の入れ方は分かった。では OpenAI の Codex はどう始めるのか」に答えるページです。 いまの Codex は ChatGPT のデスクトップアプリの中にモードとして入っていて、これが一番ラクな入口。 ターミナル派・自動化まで踏み込みたい人には Codex CLI の手順も併記します。 どちらか一方を選んで、今日のうちに「動く状態」まで持っていきましょう。
Codex は ChatGPT の Free / Go / Plus / Pro / Business / Edu / Enterprise の各プランに含まれています。 つまり無料プランでも「お試し」はできます——ここが Claude Code(有料プラン必須)との一番大きな違いです。
ただし無料枠は軽いタスク向けの使用量に絞られていて、もくもく会で扱うような「1本の調査を最後まで走らせる」使い方だとすぐ上限に当たります。 本気で使うなら Plus($20/月) が実質的な出発点、と考えておくのが安全です。API キー(従量課金)で使う道もありますが、その場合クラウド側の機能は使えません。
結論:迷ったら ChatGPT デスクトップアプリ。すでに ChatGPT を使っているなら、アプリを入れて左上の切替で「Codex」を選ぶだけで始まります。CLI は「ターミナルが手に馴染んでいる/スクリプトや CI に組み込みたい」人向け。あとから両方を同じプロジェクトで併用できます(AGENTS.md などの設定も共有されます)。
codex で即起動codex exec でスクリプト・CI に組み込めるCodex は独立したアプリではなく、ChatGPT アプリの中の「Codex」として入っています。アプリを入れて、サインインして、左上で Codex に切り替えて、フォルダを選ぶだけ。Node.js も CLI も要りません。
公式のダウンロードページから、お使いの OS 版(macOS / Windows / Linux)を入れて起動します。すでに ChatGPT アプリを使っている人はこの手順を飛ばせます。
⬇ ChatGPT をダウンロードアプリを起動し、ふだん使っている ChatGPT アカウントでサインインします。前述のとおり Free プランでも Codex は起動しますが、使用量は軽いタスク向けに絞られています。
会社の API キーで使いたい場合は、サインアウト画面で「Sign in another way」からキーを入力します(クラウド側の機能は使えなくなります)。
サイドバー上部の ChatGPT / Codex の切替から Codex を選びます。ここがコードやファイルを直接扱うモードです。ショートカットは Ctrl + 3(ChatGPT = 通常の会話、Work = 資料作成、Codex = 開発)。
新しいチャットを作り、作業したいフォルダを開きます(⌘ / Ctrl + O)。Codex はそこにあるファイルを読み、あなたが許可した範囲で書き換えます。最初は自分がよく知っている小さなプロジェクトから始めるのが近道です。
あとは自然文で頼むだけ。たとえば「このプロジェクトが何をするものか説明して」「この CSV の重複を消して整形して」「このフォルダ用の AGENTS.md を作って」。
既定では Codex はサンドボックスの中で動き、作業フォルダの外に書いたりネットワークを使ったりする前に必ず確認を求めてきます。提案された変更は差分で確認してから受け入れられます(承認は Enter、却下は Esc)。
/init でプロジェクト用の AGENTS.md を作る//review で変更をレビューさせる//plan で段取りを立てさせてから走らせる//status で残り使用量を確認する/内蔵ブラウザで動作確認させる。まずは1つ動かせれば十分です。
ターミナルに慣れている人向け。インストールコマンドを1本流し、codex で起動、ブラウザでログインするだけ。公式の standalone インストーラが推奨です。
作業したいディレクトリに移動して codex と打つだけです。
初回起動で Sign in with ChatGPT を選ぶと、ブラウザが開いて認証されます。以後は資格情報が保存され、再ログインは不要です。明示的にやり直したいときは codex login、状態確認は codex login status。
あとは自然文で話しかけるだけ。「このプロジェクトは何をするもの?」「この関数のテストを追加して」。既定ではサンドボックス内で動き、作業フォルダの外に出るときやネットワークを使うときは承認を求めてきます。
公式が推奨しているベストプラクティスです。タスクの前後でコミットしておけば、気に入らない変更をまとめて捨てられます。CLI に慣れるまでは、これが一番効く安全装置です。
| コマンド | できること |
|---|---|
| codex | 対話モードで起動する |
| codex exec "task" | 対話せず一発で実行(スクリプト・CI 向き) |
| codex resume | そのリポジトリの過去のチャットを再開する |
| codex --search | Web 検索を有効にして走らせる(最新の情報が要るとき) |
| codex --image <path> | エラー画面や図を最初のプロンプトに添える |
| codex app | デスクトップアプリ版の体験を起動する |
| codex mcp | MCP サーバ(外部ツール連携)を追加・確認する |
| codex login / logout | サインイン/資格情報のクリア(状態は codex login status) |
| /init | セッション内:AGENTS.md の雛形を作る |
| /permissions | セッション内:Codex に許す操作の範囲を選ぶ |
| /model | セッション内:モデルと推論の強さを選ぶ |
| /review | セッション内:変更をレビューさせて問題を洗い出す |
| /status | セッション内:いまの設定と残り使用量を見る |
💡 ? でショートカット一覧、/ でコマンド一覧が出ます。プロンプトが長くなったら VISUAL / EDITOR に設定したエディタで開いて書けます。
ここまでで「動く」状態にはなります。実際に使ってみると効いてくるのが、次の3つです。Claude Code を触ったことがある人は、対応する概念を思い浮かべながら読むと早いはずです。
Codex は作業を始める前に AGENTS.md を読みます。「テストは npm test で回す」「本番用の依存を足す前に確認して」といった約束事を書いておくと、毎回説明せずに済みます。
置き場所は2階層:全プロジェクト共通なら ~/.codex/AGENTS.md、そのリポジトリ限定ならプロジェクト直下の AGENTS.md。近い方が優先されます。
Claude Code の CLAUDE.md にあたるもので、両方を同じリポジトリに置いて共存させられます。
Codex はローカルでも OS のサンドボックスの中で動きます。既定(Auto)では、作業フォルダの中は自由に読み書き・コマンド実行しますが、
その外に書こうとしたとき・ネットワークを使おうとしたときは止まって聞いてきます。
「相談だけしたい/まだ触ってほしくない」ときは /permissions で read-only に切り替えられます。
逆に自動承認を広げるのは、内容を理解してからにしてください。
Codex には専用のレビューモードがあります。未コミットの変更・特定のコミット・base ブランチとの差分を選んで走らせると、 作業ツリーを書き換えないまま、優先度つきの指摘だけを返してきます。 コミット前や PR を出す前の最後のひと手間として使うと効きます。自分で書いたコードにも、AI に書かせたコードにも同じように使えます。
アプリと CLI は同じ Codex。AGENTS.md やプラグインなどの設定も共有されるので、気分やタスクに合わせて行き来できます。クラウド系の機能(コードレビュー・Slack 連携など)は ChatGPT サインイン時のみで、API キー利用時は使えません。
もくもく会では両方を触っている人がいます。乗り換えるものではなく、両方入れて使い分けるのが実際のところ。まず似ている点:どちらも「フォルダを渡して、日本語で頼んで、差分を承認する」という骨格は同じです。慣れれば片方の作法はもう片方にほぼ移植できます。違いは次のとおり(2026年9月時点)。
| Codex(OpenAI) | Claude Code(Anthropic) | |
|---|---|---|
| アカウント要件 | Free でも起動する(使用量は軽量枠)。実用は Plus 以上 | 有料プラン必須(Pro / Max / Team / Enterprise または API 課金) |
| GUI の入口 | ChatGPT アプリの中の「Codex」モード | Claude アプリの中の「Code」タブ |
| CLI の入口 | codex | claude |
| プロジェクト指示 | AGENTS.md(/init で雛形生成) | CLAUDE.md(/init で雛形生成) |
| 既定の安全側 | OS サンドボックス+ネットワーク遮断が既定 | 変更前に毎回承認を求める Ask permissions が既定 |
| レビュー | /review 専用モード+GitHub 自動レビュー | /code-review 系のレビュー機能 |
| 併用 | 同じリポジトリに AGENTS.md と CLAUDE.md を両方置いて共存できます | |
「まず無料で AI コーディングの感触を掴みたい」「ChatGPT の課金しかしていない」なら Codex から。 「すでに Claude に課金している」「長い文脈の設計・調査を任せたい」なら Claude Code から。 どちらか一方で手が慣れれば、もう片方は数十分で立ち上がります。迷って両方入れないのが一番もったいないので、今日はどちらか片方を最後まで通してください。
| 症状 | だいたいの原因と対処 |
|---|---|
| command not found | インストーラが入れた場所に PATH が通っていない。ターミナルを開き直すか、シェルの設定ファイルを再読み込みしてから再実行する。 |
| すぐ上限に当たる | Free プランの軽量枠。/status で残量を確認し、続けるなら Plus 以上へ。 |
| ネットに出られない | 仕様です。既定でネットワーク遮断。必要なときだけ承認するか /permissions で設定を見直す。 |
| 外のファイルを触れない | これも仕様。サンドボックスは作業フォルダ内に書き込みを限定します。開くフォルダの選び方を先に見直す。 |
| アカウントを変えたい | codex logout のあと codex login。いまの状態は codex login status で確認。 |
| 変更を戻したい | 作業前に Git でコミットしておくのが最短。アプリ側なら差分の Undo も使えます。 |
💡 公式ドキュメントは developers.openai.com/codex。もくもく会当日は、詰まったところをそのまま持ち込んで OK です。
このページは環境を整えるところまで。実際に AI へ何をどう頼むか——作業フォルダの作り方、最初の要件メモ、短く頼むコツといった「はじめの一歩=作業の型」は、もくもく会メンバー nagiさん の初心者向けガイドが丁寧にまとめてくれています。導入が済んだら、そのまま読み進めてください。
「使うAIを1つ選ぶ → 作業フォルダを作る → 小さな要件メモ → まず短く頼む → 確認する」を、非エンジニア目線の“今日から真似できる作業の型”として解説。Codex と Claude Code、どちらを選んでも役立ちます。